大人になってから歯ぐきが白いことに気づくと、子どものときとは違い、何か重い病気ではないかと不安になる方も多いのではないでしょうか。大人の歯ぐきの白さは、一時的な刺激による軽いものから、歯科的な治療が必要なもの、まれに医科での検査が必要なものまで幅があります。新日本橋駅前歯科クリニックが、考えられる原因と受診の目安を解説します。
1. 大人の歯ぐきが白くなる主な原因
大人の歯ぐきが白く見える原因は多岐にわたります。口内炎のような一時的なものから、歯周病の進行、粘膜の病変、全身状態の変化まで、原因によって対応は大きく異なります。見た目だけで判断するのは難しく、白さの範囲・持続期間・痛みの有無・出血の有無を合わせて確認することが重要です。
2. 数日様子を見てよいケース
以下のような場合は、比較的軽い原因であることが多く、数日〜1週間ほど様子を見ても問題ないとされています。
- 硬い歯ブラシや強い力での歯磨きによる、こすれた傷
- 矯正装置や合わない入れ歯・ブリッジが歯ぐきに当たっている
- アフタ性口内炎(ストレスや疲労、栄養不足などが誘因とされる)による白い膜状の病変
- 硬い食べ物などによる一時的な傷
3. 歯科の受診をおすすめするケース
以下のような症状がある場合は、歯科的な治療が必要な原因が考えられるため、早めの受診をおすすめします。
- 歯ぐきに小さな穴のようなできものがあり、膿が出ている(虫歯や歯周病が進行し、根の先に膿がたまる「瘻孔(サイナストラクト)」の可能性)
- 歯ぐきが白っぽく濁り、強い痛みと出血を伴う(重度に進行した歯周病でみられることがある)
- 歯ぐきの一部が白いレース状・網目状の模様になっている(扁平苔癬と呼ばれる慢性の炎症性疾患でみられる所見)
- こすっても取れない白い苔状の病変が粘膜に広がっている(白板症と呼ばれる病変の可能性があり、まれに前がん病変とされることがある)
- 2週間以上治らない、あるいは徐々に大きくなっている白い部分やしこり
特に、こすっても取れない白色の病変が2週間以上続く場合や、しこりを伴う場合は、まれに口腔がんのような病変が関係していることもあるため、自己判断で様子を見続けず、歯科医院で確認してもらうことが大切です。
4. 内科的な原因も考えられるケース
歯ぐきの白さは、口の中だけの問題とは限りません。以下のような全身状態や粘膜の病変が関係していることもあります。
貧血
血液中の赤血球やヘモグロビンが減少する貧血の状態では、歯ぐきの血色が薄くなり、全体的に白っぽく見えることがあります。立ちくらみや動悸、疲れやすさなど、他の症状を伴う場合は、歯科だけでなく内科での血液検査もあわせて検討するとよいでしょう。
口腔カンジダ症
カンジダというカビの一種が口の中で増殖することで起こる感染症で、白い苔状の膜が粘膜や歯ぐきにできるのが特徴です。体調不良や免疫力の低下、抗生物質の長期使用などをきっかけに起こりやすいとされています。治療には抗真菌薬が用いられるため、歯科または口腔外科での診断が必要です。
白板症
口腔粘膜にできる、こすっても取れない白い苔状の病変です。原因ははっきりとはわかっていませんが、喫煙や慢性的な刺激、ビタミン不足などが関与していると考えられています。多くは良性の経過をたどりますが、まれに前がん病変とされることがあるため、自己判断で様子を見続けず、歯科・口腔外科での診断を受けることが望ましいとされています。
5. 何科を受診すればよいか
歯ぐきや口の中の粘膜に白い変化がある場合は、まず歯科(できれば口腔外科的な診察が可能な歯科医院)を受診するのが基本です。歯科での診察の結果、貧血など全身的な要因が疑われる場合は、内科での検査を案内されることもあります。どちらを受診すべきか迷う場合も、まずは歯科で口の中の状態を確認してもらうとよいでしょう。
6. まとめ
大人の歯ぐきが白くなる原因は、歯磨きによる軽い擦り傷から、歯周病の進行、白板症や扁平苔癬といった粘膜疾患、貧血やカンジダ症といった全身的な要因まで幅広く存在します。数日で自然に治まる軽いものもありますが、2週間以上続く、しこりを伴う、繰り返し同じ場所にできるといった場合は、自己判断で様子を見続けず、歯科医院で確認することが大切です。
当院では、口腔内カメラやレントゲンを使いながら、歯ぐきの状態をできる限り視覚的にわかりやすくご説明することを大切にしています。原因によって歯科での対応が難しい場合は、必要に応じて医科への受診をご案内することもあります。できる限り歯や神経を抜かない治療方針のもと、電動注射器や極細針で痛みへの配慮を行いながら、3〜4か月ごとの定期メンテナンスもご案内し、日頃からのお口の変化に気づきやすい環境づくりをお手伝いしています。
日本橋・三越前・神田の歯医者で歯ぐきの白さの相談をするなら新日本橋駅前歯科クリニックにご相談ください。
監修者情報
新日本橋駅前歯科クリニック
院長:榊原 昭仁
経歴:私立大学法学部卒業・神奈川歯科大学卒業



