【マウスピース矯正とは】

マウスピース矯正とは、お口にぴったり合ったオーダーメイドのマウスピースで、形の違うマウスピースの変えることで少しずつ歯を動かす治療法です。

ワイヤー矯正と大きく違うのは、取り外しができることです。

また、透明のマウスピースの装置を使用するので、矯正期間中の見た目もほとんど分かりません。

ただし、取り外しができるメリットはありますが、決まられた装着時間をきちんと守らないと適切な効果を得られない場合があるので、自己管理が必要な矯正方法です。

【マウスピース矯正でできる3つのこと】

ワイヤー矯正は装置がついたままなので、装置に汚れがつきやすく、取れにくい場合がありました。しかし、マウスピース矯正の場合には、食事や歯みがきの際も取り外してできるので、いつも通り食事や歯磨きを行うことができます。

形の違うマウスピースで段階的に歯を動かしていく方法なので、新しいマウスピースの下時に少し違和感がある場合がありますが、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない特徴があります。

食事の際にマウスピースを外すので、固い物や繊維質のものでも食べることができます。

それに対してワイヤー矯正は、装置に強い力がかかるので固いものやネバネバしたもちなどは控える必要があります。

ワイヤー矯正は、衝撃の強いスポーツも装置がぶつかってしまうとケガをする可能性があるので、制限される場合がありますが、マウスピース矯正の場合には制限がありません。

歯並びだけでは改善できない、「骨格の改善が必要な受け口」や大幅に前に出ている「骨格も改善が必要な出っ歯」などは適応になりません。

ただし、外科手術の後に歯並びを改善する目的でマウスピース矯正が適応になる場合があります。

患者さまのご希望とお口の状態によってよりよい治療法をご提案させていただきます。

マウスピース矯正は、大幅なかみ合わせの改善が必要な歯を大きく動かすことが苦手な矯正です。

少しずつ歯を動かすマウスピース矯正は、歯を内側や外側に動かすのは得意ですが、大幅に平行移動する必要がある歯並びは難易度が上がります。

そのため、大幅に歯を移動する歯並びはワイヤー矯正の方が向いているといえます。

インプラントが入っている部分は動かすことができません。

そのため、複数のインプラントが入っている方は動かせる範囲が決まっているので、マウスピース矯正は適していません。

一方、ワイヤー矯正の場合には、インプラントを固定源にして歯を動かすことができるので、ワイヤー矯正の方が向いているといえます。

マウスピース矯正にもワイヤー矯正にも得意なことがあります。

マウスピース矯正は食事や歯磨きなども今まで通りできて、矯正中の見た目もほとんど分かりません。

ただし、大幅に歯を動かす治療は向いていないので、部分的な矯正や大きく噛み合わせの改善が必要ではない歯並びが適しています。

患者さまのご希望と歯並びによって、よりよい矯正方法をご提案しますので、矯正を検討されている方はぜひ1度お気軽にご相談ください。